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愛媛県久万高原町のGeoChatを用いた取り組みが「行革甲子園2020」審査員長特別賞を受賞されました。

11月13日(金)に愛媛県松山市で開催された「行革甲子園2020~集え全国のイノベーション!!行革オールスター in 愛媛~」にて、『全国初!町内全域自営LPWA通信網の整備 ~携帯電話の圏外からでも正確な位置情報を伴った救助要請が可能に~ 』を発表した愛媛県 久万高原町が、審査員長特別賞を受賞されました。

久万高原町は、2020年1月より、株式会社フォレストシーの「里山通信」と共同で「町まるごとIoTネット」の運用を行っており、今回の行革甲子園の発表では、GeoChatを用いた林業従事者の安全対策を中心に発表されました。

久万高原町は急峻な山と谷が連なる四国山地に位置する愛媛県最大面積の町で、総面積は583.7km²と東京山手線内側の面積の約9倍の広さを持ちます。さらにその90%が森林であることから、携帯電話の電波が繋がりにくい地域が点在しています。

町の基幹産業の一つである林業は全産業の中で突出して労働災害の多い業種であり、林業従事者が万一の事故の際に救助が呼べずに重症化を招きやすい事が大きな課題でした。

その課題を解決する為に、里山通信独自のLPWA規格であるGEO-WAVEによるインフラを整備し、携帯電話の通信圏外からでもSOSやメッセージを送る事で、施業中に発生する不慮の事故から1つでも多くの命を守る事ができるようGeoChatを試験運用いただいております。

発表では、LPWA、GeoChatの説明だけでなく、10月14日に行われた消防との合同訓練において、GeoChatを用いて被災者を救助する様子や、万が一森林内で事故が発生した際にGeoChatを利用する事でどのようなメリットがあるのか、また、今後、整備したGEO-WAVEインフラを用いてGeoChat以外に防災・防犯など地域の安全・安心のためにどのような運用を考えているかなど、幅広くお話いただきました。

今回の受賞を励みにし、「里山通信」では、これからも久万高原町と協力しながら、総合的な「町まるごとIoTネット」の整備に向けて全力で取り組んで参ります。

発表の様子は以下のURLでご視聴いただけます。

事例発表資料等は下記よりご覧ください。

概要版PDF:https://www.pref.ehime.jp/h10800/shichoshinko/renkei/documents/entrysheet_gaiyou_kumakogen.pdf

詳細版PDF:https://www.pref.ehime.jp/h10800/shichoshinko/renkei/documents/entysheet_kumakogen.pdf

当日資料PDF:https://www.pref.ehime.jp/h10800/shichoshinko/renkei/documents/kumakougen.pdf

また、救助訓練の様子は愛媛CATVがYouTubeに投稿している【4K】たうんニュース2020年10月「林業見守り用LPWA通信網を用いた救助訓練」でご覧いただけます。

いずれも、ご興味のある方は是非一度ご覧下さい。