日本の国土の約4割は携帯圏外で電話は繋がりません。人の住まない山の中であなたが遭難しても、携帯でSOSを伝えることはできません。また、山奥に設置したセンサが土石流の兆候を感知しても、すぐさま麓に伝える手段がこれまではありませんでした。
里山通信は独自の通信方式を用い、山や海を越えて遠くまで確実に情報を伝えます。
里山通信は「日本の隅々まで IoT圏外を”ゼロ”にする」全く新しい通信サービスです。

山でも抜群の飛距離
携帯圏外でも使える
通信料0円で使える

従来はIoTの活用が困難だった山・河川・農地・海洋地域まで、遠隔地のセンサー情報を低コストでモニタリング可能にし、地域が抱える様々な課題解決に貢献します。

自然災害対策
遭難防止
安全確保
獣害対策
農林水産業支援

山を越え遠くまでつながる。里山通信の実証実験事例

行政区域をまたいで繋がる
広域通信
福島県石川郡5町村

野生動物の行動範囲と電波の飛び具合に、行政区の境界線は関係ありません。石川町・玉川村・平田村・浅川町・古殿町という3町2村と地域の農業共同組合が手を取り合い、一台の親機と6台の中継機で面積にして456.52㎢もの広範囲をカバーする通信インフラを構築。増え続ける野生動物の被害対策に広域連携で取り組む地域を、里山通信の遠距離無料無線技術が支えています。

中継機3台で箱根町全域(92.82㎢)をカバー
広域通信
神奈川県箱根町

火山の活動が生み出した広大なカルデラ(盆地)地形。周辺の外輪山と中央の山々で構成された急峻な地形でありながら、親機1台と中継機3台(金時山、駒ケ岳、大観山の山頂に設置)の少ない機器構成で、92.82㎢もの広範囲を網羅できることが確認されました。山影も含めて安定して繋がる通信インフラが、野生動物による観光被害・人身被害の対策として行われる罠捕獲の作業負担軽減に活かされています。

県を超えて約160km到達
遠距離通信
奈良県大台ケ原→岐阜県本巣市
※岐阜大学との共同研究にて実証

独自製品「オリワナシステム」を、安価に広域エリアをカバーできる次世代の野生動物捕獲監視システムとして、開発初期に野生動物の専門的見地から助言を頂くため、岐阜大学森部准教授との共同研究に至りました。岐阜県を中心に通信テストを実施したところ、結果として、岐阜県本巣市大茂山山頂から奈良県大台ケ原の稜線上までの約160kmもの距離で通信の送受信に成功しました。いずれも見通しが良好な条件でしたが、見通しが悪いエリアでも電波の回り込みにより広範囲で通信成功し、直接は通信が出来ない不感地帯においても中継機を増設することで解消可能であると高く評価されました。

離島経由の海上通信で海岸沿いカバー
離島中継
静岡県熱海市
※熱海市役所様との取り組み

親機が設置された熱海市役所を中心に、遠隔監視の必要がある箇所が無数の尾根に分断されながら南北に広がる特殊な地形。少ない中継機で広域を網羅するために、見通しが良ければ遠距離通信が可能である無線の特性を活かして、親機から約11kmの距離に位置する離島「初島(はつしま)」に中継機を1台設置し、離島側から熱海市沿岸部の谷筋を広域にカバーできることが確認されました。罠の遠隔監視機器「オリワナシステム」の通信インフラとして、鳥獣害対策に従事する市職員の負担軽減に日々活用されています。

3000m級高山を中継機経由で乗り越え
高山通信
山梨県南アルプス

野生の鹿の脅威は3,000m級の山々にまで及んでいます。増え続けた鹿は食料を求めて高山地域に侵入し、地域固有の貴重な高山植物を食べ荒らしてしまい、その影響は山肌の植生を数年で無残な姿にガラリと変えてしまうほど強力です。対策として行われる捕獲による鹿の個体数管理も、南アルプスの高山に挟まれた深い谷筋で行われるため、肝心の罠の設置と見回りが捕獲従事者の重い負担になるという課題がありました。 里山通信の中継機能を活用すれば、3,000m級の高山地域でも障害物を乗り越える通信インフラを構築することが可能です。我々の通信技術が、南アルプスの豊かな自然の保護に活用されています。

林業の険しい現場でも繋がる
林業活用
高知県梼原町

鹿による食害の影響は林業現場でも課題となっています。植林をしても野生の鹿によって新芽が食べられてしまい、育った木々も食料が不足する冬季には樹皮が食べられ弱り朽ちてしまいます。そのため、林業という分野においても野生の鹿を適切に捕獲し個体数管理していくことが重要とされていますが、林業の現場は一次産業の中でも特に険しく、捕獲対策も携帯回線が届かないようなフィールドで行う必要があるため、罠の見回り負担の大きさが課題でした。 里山通信の遠距離無料無線技術を活用した「オリワナシステム」が林業の分野でも有効活用され、捕獲従事者の見回り負担軽減に役立てられています。今後は獣害対策支援だけでなく、携帯圏外の林業現場でも繋がる通信技術を活かして、不意な事故・遭難時の緊急連絡手段や、様々な作業効率化に役立つ機器も開発・販売予定です。

里山通信のしくみ

里山通信の仕組み

里山通信は、中山間地域や海洋地域など電波が届きにくく、通信するためには高いコストがかかるためにコミュニケーションやモニタリングがこれまで困難だった場所にフォーカスし、IoTを支援するプラットフォームです。
独自の無線通信規格 LP-WAVEを用い、携帯圏外に設置した各種センサーや端末でも双方向通信でつなぎます。

里山通信を支える通信規格 LP-WAVEの特長
強力な電波出力で険しい山間部でも遠距離・広範囲に通信可能!しかも通信料0円

里山通信を支える通信規格 LP-WAVEの特長

LP-WAVEは、中山間地域でIoT利用を実現するために、独自に開発された遠距離・無料の無線通信規格です。
250mWの独自LoRa無線で、超遠距離通信、双方向通信に対応。携帯回線・有線に依存せず、携帯圏外でも使える災害に強い通信インフラの実力が、日本全国で実証されています。

高出力/免許不要

920MHz/250mW(陸上移動局)という高出力な無線規格を採用。20mW以下の特定小電力無線規格と比べて、驚異の飛距離を実現。

中継機能

最大3台の中継機を介して谷間・山影など険しい地形でも通信可能なエリアを拡張。

双方向通信

双方向通信に対応。子機と親機間で受信確認を行うため、効率的かつ信頼性の高い通信を実現。

マルチ処理

一つのインフラで、大量・多様なセンサーデバイスを繋いで、相互通信も可能。

低コスト

子機・親機間の通信費用が不要なため低コスト運用が可能。
※少額のサーバー利用料別途

広がる里山通信の可能性

広がる里山通信の可能性 自然災害対策 安全確保(林業・工事等) 獣害対策 遭難防止(登山・スキー等) 農林水産業支援

従来はIoTの活用が困難だった山・河川・農地・海洋地域まで、遠隔地のセンサー情報を低コストでモニタリング可能にし、地域が抱える様々な課題解決に貢献します。

自然災害対策

地震や津波、雪崩や土砂崩れ、台風、河川の氾濫など、地球の温暖化や環境破壊などにより、自然災害の脅威が増しています。土壌水分量・GPSや磁石接点センサーで地層のずれを検知したり、水位センサーでモニタリングすることで、災害の兆候を早期に発見し、被害を最小化。防災無線としての活用も可能です。

安全確保
(林業・工事等)

林業従事者や山間部での工事など、山で働く人々は常にケガや事故の危険にさらされているにもかかわらず、非常時の通信手段がありませんでした。携帯圏外に暮らす限界集落生活者なども同様に安否確認の必要性が求められています。里山通信は、双方向通信が可能なので、SOS発信はもちろん、作業の進展状況や天候なども伝えることができ、作業効率の向上にも役立ちます。

遭難防止
(登山・スキー等)

少なくない登山者やスキーヤーが、山で遭難したら携帯で救助を要請できると考えていますが、ほとんどの山では携帯は通じません。里山通信のネットワークと端末を用いることで、入山者の位置をGPSで常に把握し、緊急の場合のSOS通信も可能です。双方向通信により、天候急変や雪崩の兆候なども連絡可能なので、危険を未然に防ぎ、人命を守るとともに、救助や警備のコスト削減にも貢献します。

獣害対策

日本の里山での野生動物による農業や生活の被害が深刻化する一方で、獣害を抑止するハンターの数は減少、高齢化が進んでいます。里山通信のオリワナシステムは、野生動物捕獲の際にわなの作動状況を低コストでリアルタイムに監視。森林・高山・山奥の農地などの険しい環境でも簡単に通信が可能で、見回り負担の軽減、動物への負荷の低減に貢献しています。

オリワナシステム

農林水産業支援

農林水産業のIoT化:私たちの生活の基幹となる第一次産業においてIoTは大きな力を発揮します。広域のビニールハウスの各種センサーをモニタリングして遠隔操作したり、水田の水位コントロール、家畜の体温センサーでの妊娠や体調のチェック、養殖海域の水温管理など、従来大変だったことの効率を上げて省力化するだけでなく、ビッグデータの収集によって新しい産業が生まれる可能性も秘めています。

里山通信のプロダクト

里山通信ロゴマーク

satoyama connect products

里山通信では、つながる仕組みづくりだけでなく、ハードウェアも独自開発。耐候性、信頼性、使い勝手はもちろん、自然の中で違和感の無いデザインなど、里山通信ならではの目的や仕様に合わせたプロダクトづくりを行っています。

 

親機(ゲートウェイ)
LP250-P1

子機・中継機からの情報を集約。
クラウド経由で、いつでも・どこでも・誰とでも情報共有が可能になります。

通信規格:LP-WAVE、LTE、Wi-Fi
電波出力:250mW
1chタイプ

 
 

中継機
LP250-CGM1(BR)

各種センサー(子機)と接続し、データを里山通信ネットワークにアップします。見通しの良い場所に設置し、子機と親機を繋ぎます。

電通信規格:LP-WAVE
電波出力:250mW
GPS
1chタイプ
(マルチチャンネルタイプも上市予定)

 
 

GeoChat(2019年春発売予定)
LP250-CGA1(BL)
LP250-CGA1(OR)

パーソナルチャット・SOSデバイス
携帯圏外でもオフライン通信が可能なパーソナル端末。里山通信ネットワークにつながることで日本中と通信が可能に。(2019年春発売予定)

通信規格:LP-WAVE、Bluetooth Low Energy
電波出力:250mW
GPS、三軸加速度センサー搭載

Geo Chat ジオチャット
 

NEWS
最新情報

2018.11.29(木)

この度、MCPC award 2018の特別賞という栄えある賞を受賞いたしました。

MCPC award(サービス&ソリューション部門)は、デバイス上に展開される上位レイヤーのアプリケーション・サービスの役割がますます重要となっていることを踏まえ、IoT,AI,Robot,Bluetoothなどの技術を活用したITサービスやソリューションの開発・提供を担う気鋭の企業・団体を表彰し、企業ユーザーに広く紹介することを目的に設定されております。

このような素晴らしい賞を頂けたことは我々里山通信班の大きな自信になり、いつも応援して支えて下さった皆様に感謝で気持ちでいっぱいです。今後もより一層、製品・サービスの向上・普及に努めて参ります。

受賞内容の詳細はこちら

2018.11.27(火)

動物と向き合う、最新技術 IoT イノシシわな作動をスマホへ通知

全国紙「朝日新聞」さまに当社の取り組みが紹介されました。

「動物と向き合う最新技術」をテーマに、オリワナシステム以外にも、「自然」×「科学技術」という一見相容れないように思えて実はそのニーズが高まっている分野のトピックに触れられています。是非ご一読ください。

​※朝日新聞社様のアカウントがあれば電子版の記事を読むことができます。